●狩川地区には21の集落があり、歴史、文化など様々な背景の中で集落特有の仕組みづくり、相互補助、伝承文化の継承など地域に根差した取り組みがあります。昭和49年11月1日過疎地対策と地域づくりの拠点として烏町の旧石川邸跡にあった狩川公民館を移転し、立川町コミュニティセンターが竣工しました。地域文化の向上を目指し、町民の体力づくりの推進や各種生涯学習など、多くの事業を積極的に運営し、多様化する住民の要求に応え集落との連携を図りながら、明るく豊かで住みよいまちづくりを展開する場として、合併後は狩川公民館と名称を変え、今日まで地域住民に親しまれてきました。
●近年、少子高齢化や核家族化、人口減少等により、福祉、介護、医療など日常生活を取り巻く環境や、青少年育成、独居老人世帯の増加など、地域における課題も多様化してきております。狩川地区においても人口は年々減少し、人口に占める65歳以上の高齢化率は39%以上という超高齢化社会となっております。また、当地区の集落課題として、多くの集落から、空き家対策や高齢者の災害対応、集落役員のなり手不足、伝統文化・芸能の後継者がいない等の諸問題が指摘されております。(令和3年5月実施「集落の現況調査」より)
●庄内町では「庄内町みんなが主役のまちづくり条例」に掲げる「参画と協働」のまちづくりを推進し、地域の活性化を図るため、令和3年3月に「庄内町公民館のコミュニティセンター移行基本方針」を策定し、令和4年4月から各学区地区公民館をコミュニティセンター(まちづくりセンター)に移行するとともに、地域で設立する組織(地域運営組織)の指定管理者制度導入を推進してきました。
●狩川地区では「狩川地区地域づくり会議」を中心に、狩川公民館のまちづくりセンター化・指定管理者制度導入について話題にしたり、説明会を開催したりするなど、住民理解の促進に取り組んで参りました。また、「狩川地区自治会長会」では臨時総会を開催し、「狩川公民館のコミセン化」について研修を深めてきました。
●このような経過を踏まえ、4月に各組織の代表者からなるコアメンバー会議を開き、地域運営組織の設立総会に向け、6月、7月、9月に準備委員会を開催し、その持ち方を検討して参りました。そこで、10月の狩川地区地域運営組織の設立総会に向けて、協議と研修を深めながら、準備を進めてきたところであります。
●こうした活動を通し、この度、「狩川地区地域づくり会議」、「狩川地区部落公民館連絡協議会」、「青少年育成町民会議狩川地区会議」の3組織を一本化し、「狩川地区地域運営組織・風来風流の会」を設立し、今後、住民の交流や連携を図り、課題や情報を共有し、その解決のために、住民同士の「助け合い・支え合い」による地域運営を進めながら、この狩川地区にいつまでも住み続けたいと思える「まちづくり活動」を推進していくものであります。
●風来風流(からふる)の会の名前の由来
平成24年5月22日発行の狩川公民館報『風来風流』(創刊号)に『風来風流』と書いて『カラフル』と読み、“風が運ぶ色とりどりの季節”という意味を込めました、とあります。その名前を継承いたしましたので、末永く、愛称として親しまれることを願います。